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LVRSustainablは今年の国際女性デーを記念し、女性の強さ、達成力、エンパワーメントを称え、Vogue Italiaのエディター、スポーツウェアブランドGirlfriend Collective、2人の注目ファッショニスタにスポットを当てました。

Vogue Italiaの副ディレクターおよびVogue Talentsの責任者として活躍するSara Mainoは、自身の考えとキャリアについて語ります。
女性の美しさにフォーカスしたブランドGirlfriend Collective、そして2人のファッショニスタSavannah LynchとErica Choiは、これまでの経験や直面した困難な場面、女性のエンパワーメントのためにできること、ファッション業界が公平な未来のためにどんな変化をもたらすことができるのか、ということについてインタビューに応えてくれました。

インタビュー

Vogue Italia副ディレクター兼Vogue Talents責任者

LVRSustainable 2021年国際女性デー - 1

ビジネスの場で辛い経験や困難な場面に遭遇したことはありますか?
女性の価値というものを認識するべきですが、ビジネスの”上”のポジションにいる人たちの中では、時にこのことが認識されない場合があります。

女性たちはどのようにしてお互いに力を与え合うことができると思いますか?
お互いに支え合い、また、女性が必要とする時に適切なスペースを提供し注目してあげることが大切です。

女性たちのより公平な未来を築き上げるために、ファッション業界ではどのような変化が必要だと思いますか?
同時に地球や環境を尊重しながらよりよい未来に向けて取り組むことと、クリエイティブな形で才能をサポートしていくことです。

LVRSustainable 2021年国際女性デー - 2

ビジネスの場で辛い経験や困難な場面に遭遇したことはありますか?
私はアジア系アメリカ人ですがその控えめな性格もあり、静かな野心というものが退けられるようなことが多々ありました。そのため仕事においては常に気を引き締めて取り組んでいますが、いずれにせよ、私は自分の存在や考え、仕事に価値を生み出すためにとにかく一生懸命働く必要がありました。ビジネスで私が成長していくにつれて、多くの新たな課題にも直面しました。信頼やリスペクトを女性として築くことは、単に与えられるものではなく長い旅だと思っています。

女性たちはどのようにしてお互いに力を与え合うことができると思いますか?
女性たちは励まし合い支え合うことでお互いに力を与え合うことができます。私はカルマを信じているので、すべては何らかの理由があって起こるものだと考えています。誰かを助けることで、それは倍になって返ってきます!そしてそのようなことを繰り返すことで、相乗効果で社会全体が繁栄していきます。私たちは声を上げその声を聞かせるべきですが、同時に人の話に耳を傾けることも大切です。時には一歩下がって他の誰かに目を向けることも必要です。集団行動にはパワーがあるので、それぞれの機会やチャンスを共同の努力とみなすべきだと思います。

女性たちのより公平な未来を築き上げるために、ファッション業界ではどのような変化が必要だと思いますか?
これはファッション業界だけでなく、すべての人が心を開き誠実さや弱さを示してほしいと思います。女性が自分たちの価値観を本当に活かすことができる会社をどんどん立ち上げてほしいです。女性主導のビジネスをサポートし、リーダーシップを取り意思決定を行う女性を増やしていく必要があります。そういう立場にいる女性が増えれば、彼女たちがモデルとなり、さらにそういった女性が増えていきます。すべての人がそれぞれの夢を実現できるように、周りの女性たちに勇気とパワーを与えてカタチにしていくことが大切だと思います。

LVRSustainable 2021年国際女性デー - 3

ビジネスの場で辛い経験や困難な場面に遭遇したことはありますか?
仕事面で一番苦労したことは、自分自身を誰かと比較せずに、自分らしくいられる方法を学ぶことでした。私は幼い頃、多くの時間をダンサーとして過ごしていましたが、建設的な批判は自分の中で上手く処理してきました。そして私の強みは自分を成長させ、より向上させるために他の人と比較することができることだと思っていました。実際私が強いダンサーになれたのは、自分が興味のあることを他の人の動きから分析し、考えて自分のものにすることができたからだと思っています。ところがソーシャルメディアの世界に入ってからは、比較することは自分がイヤな気分になるだけでなく、人に対しても批判的になってしまうということが分かりました。私の仕事は物理的なものではなくビジュアルアート的なものなので、人工的なものに対して批判しやすくなってしまいます。逆に動きをジャッジするときは、カラダの中で物事をどう感じるかということが重要でした。
私にとってこの考え方や習慣を変えることは大きなハードルですし、今もまだ苦労することがあります。
自己意識を感じさせたりイヤな気持ちが表に出るような言葉を見ないようにすることで、かなり気持ちが楽になりました。髪がボサボサでもにきびが出ても大丈夫ですし、自分にそんなにプレッシャーをかける必要もありません。ソーシャルメディアで他人の人生を覗けば完璧に見えますが、誰の人生も完璧ではありません。私は常に自分らしくいることを今学んでいて、もし周りがそれを批判しても気にすることはありません。本当の自分でいられることが大切なのです。

女性たちはどのようにしてお互いに力を与え合うことができると思いますか?
女性たちがお互いに支え合うことで力を与え合うことができます。健全に競争し合うことはいいことですが、お互いを押し下げてまで目標を達成するのでは意味がありません。よりよい方向へ向かうためにお互いにサポートすることが大切です。そしてお互いの声を広めていくべきです。女性の声を聞いたら彼女のストーリーを共有し投稿してください!相手の偉大さを認識し、それが自分自身を弱めることにならないのであれば、お互いに高め合うことができます。私はシャインの理論「あなたが輝かなければ私は輝かない」を信じています。

女性たちのより公平な未来を築き上げるために、ファッション業界ではどのような変化が必要だと思いますか?
モデルたちの多様性をもっと見たいです。プラスサイズのモデルなどの採用で大きな変化が生み出されていますが、私は多様性がさらに広がることを望んでいます。私たちの体型は一人ひとり異なりますが、そのどれもがすべて美しいのです。モデルの中に多様性が広がることは、小さい子どもたちが成長する過程で大きな影響を与えると思います。そして彼らが早い段階で、自分自身を愛することを学んでいけるのではないかと信じています。

LVRSustainable 2021年国際女性デー - 4

女性たちはどのようにしてお互いに力を与え合うことができると思いますか?
自分が持っているプラットフォームを利用して他の女性たちに注目することで、お互いにサポートし合うことができます。プラットフォームの大きさは関係ありません。キャリアで成功することはゼロサムゲームであり、経営幹部のポジションには女性があまり存在せず、女性創設者には最小限のベンチャーキャピタル資金しか提供されていないということを多くの女性が感じていると思います。「私かあなたか」という考え方は私には受け入れられません。女性がお互いに力を与え合うということは、私たち全員が成功できる場所をつくり、変化を起こすことだと考えています。

女性たちのより公平な未来を築き上げるために、ファッション業界ではどのような変化が必要だと思いますか?
3歳と3ヶ月の2人の子どもの母親として、私はここ数年間、特にファッション業界のような世界で、母親である従業員たちをどのようにサポートし励ますことができるのかというテーマについて常に考えてきました。子どもを持つ30%の女性が男性の7%に対して、産後に自分のキャリアが行き詰まってしまったと感じています。このデータは母親へのサポートが十分ではないという大規模なシステムの厳しい現実を示しています。従業員に基本的な産休を提供するだけでなく、家族と仕事が対立しない企業文化を確立する方法を見つけ出すことが大切です。これは例えば赤ちゃんを連れてミーティングに参加する、仕事を中断して子どもを学校に迎えに行くなど、家族と仕事が融合することを受け入れていくことだと私は思っています。

国際女性デーについて

女性デザイナーたち

女性へのギフト

A Special thank you to Sara Maino, and Erica Choi, Savannah Lynch and Girlfriend Collective.

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