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黒と白の間にあるグレーゾーンを定義するデザイナー

Off-White c/o Virgil Abloh インタビュー - 03

「僕たちはまだ僕が考える“ストリートウェア”時代のスタート地点に立ったに過ぎない – ストリートウェアとは自分達で作っていくこと、ロゴであったり、アイロニーや風刺。」Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)はドイツ誌032 c に語っている。「しかし、同時に、シックで洗練されていて気高くもある。それがオフホワイト。」
ヴァージル・アブローは数え切れないほどの肩書きや異名を持つ。DJ-建築家-エンジニア-映画監督-ビデオアーティスト-グラフィックデザイナー-カニエ・ウェストのスタイリスト-オフホワイトのクリエイティブディレクター-コラボレーター-アイディアマン-トレンドセッター。1980年イリノイ州ロックフォードで移民の両親の下に生まれたアブローはヒップホップやマイケル・ジョーダン、ストリートウェアと共に育った。土木工学と建築を専攻した大学卒業後、カニエ・ウェストのクリエイティブディレクターを経て、自身初のストリートウェアブランドを立ち上げる。それ以降、彼はクリエイティブな手法で自分のアイデアを表現し、その多才さが世に認められる。オフホワイトが広がっているステージはひとつだけにとどまらない。服、音楽、ブランディングや建築。それはまさにアブロー自身のごとく多面的。センターに向かうのではなく、オフ、つまり離れていく。オフホワイトにいくという事は中央から離れていく事。アブローとオフホワイトはエッジに生きている、そこは全てが起こりうる場所だ。

ルイーザヴィアローマはラグジュアリー、ストリートカルチャー、そしてこの先の方向性についてミラノで話を聞きました。

ハイラグジュアリーとストリートウェアの間にあるギャップをどのように埋めているのですか?
僕は訪れる先々で出会う人やその場所から着想を得ています。ギャップの埋め方は現代的で、僕に興味を持たせてくれる物事の中に存在しています。

かつてないほど、多くのデザイナーがストリートカルチャーを取り入れる傾向にあるようです。何が変わったとお考えですか?なぜ今であって、なぜこれまでにはなかったのでしょう?
僕は、文化的に、純粋なラグジュアリーの裏にある渇望が消えてしまったのだと考えています。それは世代的なものでしょう。現代の世代は自ずと前の世代の概念を受け入れていない。

オフホワイトを誰に着て欲しいですか、またそれはなぜ?
僕はそういった考え方はしていません。僕はOff-White™を作る事が楽しいから作っています。それがどこへ行くか、何をするか、興味はあるけれども、自分のアイディアに命を吹き込んでいく過程を見るのに比べれば僕を満足させてくれるものではないから。

2017年秋冬コレクション(メンズ&レディース)で見逃さないでほしいというポイントは?
ナチュラルな進化を見てもらえたら、と思います。

直近ではバッグをレパートリーに追加されていますが、次は何でしょう?子供服とか?
目下、僕はリテールに興味を持っています。服だけではなく、空間や物体も同じであるというのがオフホワイトのセオリーです。

あなたに関して、おそらくみんな知らないけれども、知ってもらいたいという事は何でしょう?
マーサ・スチュワートが大好きです。

なぜアメリカではなくミラノでブランドを立ち上げようと決めたのですか?
製造を全てイタリアとポルトガルで行っているので、僕の会社はイタリアに拠点を置いています。確かなラグジュアリーが存在し、服や靴、ハンドバッグを作る技術がある、それらは僕のコンセプトにおいて重要な要素と考えているからです。

あなたのコレクションはスタイリスト、アスリートやミュージシャンから絶大な支持を受けています。これははじめから狙っていたのでしょうか、それとも偶然?
ハッピーな偶然ですね。

オフホワイトを興奮させるものは何でしょうか?
コンセプトの本質的な矛盾。

Special Thanks to Virgil Abloh

本インタビューは編集によって短縮した記事です。

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