Y2K ノスタルジックな未来主義: 2000年代を彷彿させる夏のトレンド

コンパクトなアイテムを取り入れた大胆なルックは、2000年代の自由な精神を体現するためには必要不可欠な要素です。2000年という新しい時代の始まりは、インターネット、リアリティショー、パーティーガールを生み出し、誰もがミニスカート、コンパクトなトップス、クロップドカーディガンに夢中でした。かつてはバブルガムピンクやパウダーブルーが主流だったY2Kファッションですが、今年の春夏シーズンはメタリックや赤、クラシックなニュートラルトーンの、より洗練されたカラーパレットが印象的です。また当時ガーリーを体現していた装飾は、パテントレザーや加工が施されたデニム、ヴィヴィアンウエストウッドのアイコニッククロシェコルセットから着想を得たBlumarineが手がけるバタフライニットクロップドトップのようなクロシェトップなど、ラグジュアリーな質感へと進化しました。

バランスはパンツで調整します。Y2Kスタイルでボトムを選ぶ場合は、ローライズなバギーパンツを選んでみてください。春夏シーズンに関しては、デニムはコンテンポラリーなタッチを落とし込んでくれます。ボッテガヴェネタのローライズジーンズや、数多くのポケットがあしらわれたノスタルジックな未来主義を体現するディーゼルのパンツ。ジーンズが   “too much”と思うなら、ノスタルジックかつモダンなロテートのトラックスーツを選んで。今シーズンのランウェイでは深いネックラインが特徴的な、官能的で自信に満ち溢れたジャンプスーツも注目されています。

Y2Kスタイルに欠かせなかった小物は、今でも変わることはありません。今年のランウェイでロエベが披露したステートメントサングラスは、未来主義を具現化した力強いシェープと再定義されたディテールが特徴的な、洗練されたフラワーモチーフで進化しています。サングラス以外で活躍してくれるのはステートメントシューズ。スニーカーではなく、サンローランのNour レザースリッポンサンダルや大胆なブーツ、高めのプラットフォームシューズが注目を集めています。全体にプリントを施したヴェルサーチェのグラフィックキャップや、バレンシアガのセクシーで小さめのシティバッグCagoleを選ぶことも忘れずに。