新登場ブランドとしてLVRSustainableに上陸するSt. Agni。2014年にLara&Matt Fellsによって設立されたSt. Agniは手織りのレザー小物から、幅広いプレタポルテを展開するブランドへと進化しました。過去8年間、ブランドは着回し力に優れた長く愛用できるアイテムの実現にフォーカスし、少ないほど豊かであるという“less is more”を継続的に証明してきました。St. Agniは人間と環境を公平に扱うことを大切にし、長く生き続けるデザインのみを生み出しています。St. Agniとブランド最新コレクション” Resort 23”について語ってくれた、ブランド設立者であるオーナー兼デザイナーを務めるLara Fellsのインタビューをご覧ください。
St. Agniはどのように誕生したのですか?
私はパートナーと一緒にSt. Agniをスタートしました。最初はとても謙虚な気持ちでレザーハンドバッグの制作から始めたのですが、その後フットウェアやプレタポルタも展開するようになりました。
やり過ぎないモノをつくろうというのが私たちの考えです。ブランド設立当時は装飾がトレンドでったので、逆のアプローチで余計なものは削ぎ落とそうということになりました。
持続可能に対するSt. Agniの取り組みを教えてください。
透明性を重視しています。
責任と説明責任を保証するために、どこでつくられているかや生地と生産者の認証などの情報にユーザーがいつでも簡単にアクセスできるよう、St. Agniのすべての衣服とアイテムの詳細をブランドのサイトで明確に説明しています。
私たちのビジネスが私たちの住む世界に与える環境や社会経済の影響を常に慎重に考えており、ワードローブで時代を超えて生き続けるようなアイテムの実現に力を注いでいます。
私たちは一ブランドとして、よりスローな消費習慣を促進する社会的責任を負っています。製品の需要を注意深く分析し、在庫を最小限に保つために必要な量だけを注文し調達しています。
素材の調達方法や場所は私たちにとって最も重要なことです。環境への負担を考慮しながら分解されやすい天然素材を選び、合成繊維の使用は可能な限り避けています。そして使用する生地のトレーサビリティを向上させるために、天然であるだけでなく、認証を受けた糸の選択を優先しています。さらに糸を生産する工場が社会的責任の認証を受けていることも保証します。
サプライチェーンのトレーサビリティはブランドにとって大きな一歩であり、サプライチェーン全体で最初から最後まで取り組みを行っています。ビジネスのすべての場面で倫理的な労働条件を確保し、業界の認定を満たし、行動規範に従うことが私たちの優先事項です。
より持続可能なワードローブを構築したいと思っている人々にアドバイスをお願いします。
本当に好きなアイテムや、今持っているアイテムとスタイリングできる、今後もずっと長く着たいと思えるタイムレスなアイテムを選んでショッピングすることです。アイテムに使用されている素材や環境への影響を考え、過剰に購入しないようにすることも大切です。
今後の持続可能な目標は何ですか?
私たちは持続可能性について常にアップデートし、改善しながらよりベターな方法を探究しています。中期から長期的なブランドの目標は、循環型の’Buy Back’プログラムを構築することです。ブランドとして私たちは、衣服に100%天然素材を使用することを目指しています。ブランドの優先事項は常に天然素材にフォーカスしたものでしたが、近年は認証を受けているリサイクル合成繊維にも目を向けています。
新作のResort 23コレクションについて教えてください。
コレクションは1990年代のミニマリズムから着想を得ており、センシュアルな新しい感覚を、洗練されたクリーンなラインで具現化しています。ウエストラインをヒップより下に落としたデザインや、肌を魅せるカットアウトディテールが、以前のコレクションよりもエッジィな仕上がりとなっています。
今気になっているトレンドはありますか?
透明感、ローウエスト、オーバーサイズのテーラリング、ランジェリーディテールのような、1990年代のミニマリズムなトレンドに着目しています。私たちが今フォーカスしているセンシュアルという要素をさらに追求し、St. Agniの独自のアプローチでその要素をさらに高める方法を突き詰めたいと考えています。