美しく脆い私たちの地球。私たちは2024年のアースデイの機会に、地球に与える影響について考えながらファッション業界にポジティブな変化を起こそうと力を注ぐブランドたちに焦点を当てました。今年の世界的テーマである「地球 vs プラスチック」は、プラスチック汚染が人間や環境保全に及ぼす脅威に一刻も早く立ち向かわなければならないことを示しています。ファッション業界自体も、プラスチックを使い続けることについて真剣に考える必要があります。ポリエステルやナイロンなどの合成繊維から玄関に届くパッケージまで、プラスチックはありとあらゆる場所で使用されています。しかしこういった状況の中に、変革のチャンスが潜んでいます。プラスチックを完全に排除するという目標には長い道のりが必要ですが、物事に対して意識を高め、責任と透明性のある調達に努め、経営方針を変えていくことを恐れずに、プラスチックフリーの革新的な代替品に投資することで、一歩ずつ前に進むことができます。
LVRSustainableセクションでは責任ある調達と素材の選択に努めるブランドが増えてきており、より意識の高いファッション業界のポジティブな未来を願いながら、何が可能なのかを示し続けています。そして地球に住む私たちはこれらのテーマに向き合い、すべての未来を維持するために考える必要があります。アースデイのこの日を記念し、責任と透明性のある素材調達やコンシャスファッション、素材選びの大切さ、責任あるショッピングなどについて、LVRSustainableセクションから、変化を起こそうと努力する3つのブランドにインタビューを行いました。
Loulou Studio
多彩なミックスアンドマッチで楽しめるアイテムがコンシャスファッションの本質だと考えるウィメンズブランドLoulou Studio。すべてのパッケージからプラスチックを取り除き、代替品として外観も美しい新素材を使用しながら、責任ある選択が可能性を広げスタイリッシュでもあり環境にも配慮できることを、ファッション業界における変革者として示し続けています。Loulou Studioは環境保全に焦点を当てた素材の完全性を優先しており、エコロジカル認証を取得している天然由来生地をヨーロッパ、もしくはモンゴルから調達することに努めています。またLoulou Studioはファッションにおける持続可能性のベンチマークを設定しており、ブランドが意識的な取り組みを行い、新しいやり方や方法を確立したときに可能になることは何かを示しています。クリエイティブディレクターを務めるChloé Harroucheに、コレクションに使用する素材の重要性について尋ねました。
Loulou Studioは設立当初から流行に左右されない、無限のスタイリングの可能性を秘めた時代を超えて残り続けるアイテムを生み出すことに力を注いできました
Loulou Studioの中心にあるのは素材の選択、調達です。質感のある生地と落ち着きのある色彩はクリーンで構造的なラインを引き立たせていますが、優れた通気性と耐久性を兼ね備えたクオリティのことも考慮し、天然由来の素材を選択しています。シルクツイルの柔らかな手触り、カシミアの軽やかさ、リネンのざらついた感覚。ヨーロッパから調達する天然由来素材は優れた衣服の品質や耐久性を保証するだけでなく、環境への負担を最小限に抑えることにつながります
さらに特定のニットはOeko-TexとGRS、ジャージーとデニムはGOTSとOrganic 100、そしてResponsible Wool Standard、Leather Working Groupなど、環境認証を取得している素材や生産パートナーとの共同にも力を注いでいます。持続可能な調達を行い続けることで地域経済を支援できるだけでなく、サプライチェーンに関連するカーボンフットプリントを削減し、ブランドの環境目標を前進させることができます
-Loulou Studio クリエイティブディレクター, Chloé Harrouche
ミックスアンドマッチで無限のスタイリングの可能性を秘めたアイテムが、責任あるコンテンポラリーなスタイルを生み出します。
St. Agni
St. Agniは環境意識にフォーカスしながら、ずっと色褪せないタイムレスなアイテムを生み出すという信念に基づき設立されたウィメンズブランドです。クオリティと衣服の寿命に重点を置きながら環境への影響を考慮した地球にやさしい素材を使用することに努めており、透明性のあるサプライチェーンから革新的なパッケージ方法まで、すべての過程において持続可能性を中心とした取り組みを行っています。St. Agniは環境にやさしい未来を目指しながら、ファッション業界における模範として持続可能というテーマをビジネスに組み込むことの大切さを示していきたいと考えています。ディレクター兼ブランド設立者であるLaura Fellsが、素材の選択について語ってくれました。
私たちは天然素材やリサイクル素材、認証を受けた糸を選び革新的な生産技術を模索しながら、長持ちするだけでなく地球にやさしいアイテムを実現することに焦点を当てています
私たちは使用する素材や世界中にある生産パートナーを誇りに思っており、これらの情報をお客様と共有しています。責任ある生産への取り組みは旅であり、改善や進化していくために、常に再検討しなければいけないことも理解しています
ブランドが誕生してから10年間という長い道のりを進んできましたが、私たちはまだまだこれからだと思っています。アイテムの詳細を透明性を持って明らかにすることは私たちに責任ある選択を促し、人々に信頼を与えブランドの成果にもつながっていきます
-St. Agni ファウンダー兼ディレクター, Lara Fells
時代や季節を超えて残り続ける高品質なタイムレスアイテムが、意識の高いコンシャスなワードローブを構築します。
The Garment
The Garmentは正しいショッピングでクローゼットの衣服を減らすことに焦点を当てた、意識の高いコンシャスファッションブランドです。透明性を優先するThe Garmentはブランド設立当初からアイテムや生地の生産者をオープンにして共有し、倫理基準を遵守した取り組みを続けています。ブランドはオーガニックコットン、リサイクルレザー、ウール、テンセルなどの環境に配慮した素材を使用した、スタイリングしやすいアイテムを実現することにフォーカスしており、環境への負担を最小限に抑えることに努めながら、できるだけ長く残るワードローブを提案しています。廃棄物をできる限り減らし、ポジティブな地球の未来を願うブランドThe Garment。ブランド設立者兼クリエイティブディレクターCharlotte Eskildsenに、意識的な素材の選択や生産過程に対するアプローチについて尋ねました。
従来使用されている生地と比較すると環境への影響が低いため、私たちはオーガニックコットン、リサイクルレザー、リサイクルウール、テンセルのような素材を優先的に選んでいます
私たちは綿密な計画を立て、生産における無駄をできるだけ抑え在庫を持たないことに努めています。環境に対する配慮をデザインや生産プロセスのあらゆる過程に組み込み、環境への負担を最小限に抑えながら地球のポジティブな未来に積極的に貢献することを目指しています
-The Garment ファウンダー兼クリエイティブディレクター, Charlotte Eskildsen
正しいショッピングでThe Garmentを選び最小限の衣服をクローゼットに