So Far So Close –
このフレーズはLVR Terraceで6月15日に行われたOutpump for LUISAVIAROMA主催によるトークイベントのテーマといえます。
“So Far So Close”: このフレーズはLVR Terraceで6月15日に行われた、Outpump for LUISAVIAROMA主催によるトークイベントのテーマといえます。
一見かけ離れているようにみえるハイエンドファッションの世界とスニーカーの世界。この2つの世界は時間の経過とともに調和しながら混ざり合ってきましたが、SNKRS_FASHION.INDEXでは、まさにこのテーマを中心に議論が行われました。イベントは司会を務めたOutpumpエディトリアルコーディネーターClaudio Pavesi (クラウディオ・パヴェージ)、RAL7000STUDIOシューズデザイナーAgata Panucci (アガタ・パヌッチ)、デジタル分野の起業家Federico Barengo (フェデリーコ・バレンゴ)、LUISAVIAROMAアシスタントバイヤーMarco Renna (マルコ・レンナ) によるディスカッションが展開されました。
イベントではこの数年間ファッション界の進化を観察してきた3人のゲストによる、それぞれの視点から見た興味深いトークが繰り広げられました。まず第一にマーケットに変化が現れ、その変化を多くのブランドやデザイナーたちが認知し押し広めてきましたが、この現象を引き起こした代表的な存在にRiccardo Tisci (リカルド・ティッシ)、sacai (サカイ)、Off-White (オフホワイト)、UNDERCOVER (アンダーカバー) が挙げられます。
この新たなステージへの注目が高まっている事実は、LUISAVIAROMA (店舗、オンライン) のようなショップを利用する人々の購買行動、RAL7000が行ったデザインと素材に関する調査結果、関心を示す人々が多く集まってくることを自身のソーシャルネットワークで感じたフェデリーコ・バレンゴの体験談により理解することができます。
それぞれのバックグラウンドを残しつつも、進化しながら共に未来に目を向けるハイエンドファッションとスニーカーの世界。2つの世界が融合することになるとは誰が想像していたでしょうか。ではこの現象を解釈するための要素、もしくはこの2つの世界をつなげる鍵となる要素は何なのでしょうか?
人々の心にずっと残るコレクションは、そのベースとなる具体的なストーリーが背後にあるということが大切になりますが、それはスニーカーの世界でも同じことがいえます。ショップやオンライン上には星の数ほどのモデルが並んでいますが、はっきりとしたストーリーを持つスニーカーだけが支持され時代を超えて生き続けます。
SNKRS_FASHION.INDEXの意図は、ファッションの世界には境界線はないこと、そこにはバリアを崩し未来を築き上げる世界だけがあることを確認し語り合うことにありました。