Yuanyi Zhang (クリエイティブディレクター&フォトグラファー)、Davis Bates (フォトグラファー)、Hamish Powell (フローリスト)、Raya Martigny (モデル)。今年のプライド月間を記念した今回の特集は、業界で活躍し注目を集める新星たちにフォーカスしました。「Pride」に対するそれぞれの考えやキャリアについて語ってくれたインタビューをご覧ください。
今月はプライド月間ですが、どのように過ごしていますか?
個人的には私たちは基本的に他の人と同じだと思っているので、プライド月間だけでなく、毎日「Pride」のことを考えながら過ごしています。私たちは皆、自分の中に愛、寛容な心、生きる熱意を持っています。
あなたにとって「Pride」とは?
私にとって「Pride」はホリデーでありお祝いであり、自分自身をしっかり表現しながら世界に私たちの存在を理解してもらう機会です。社会の中での私たちの役割は他の人と何の変わりもなく、逆に私たちはそれ以上の勇気や才能、社会的責任を持っています。
クィアとしての人生経験は、自身のクリエイティブなキャリアにどのような影響を与えていますか?
私の個性は私が生み出すものや仕事において、重要な役割を果たしています。感性、ディテールへの気配り、ニュアンスを捉える目は、視覚的な構成を組み立てる際に反映されています。私にとって美学は不可欠ですが、日常の中に美しさを見つけることはめったにありません。
好きなクィアブランドやデザイナーとその理由を教えてください。
何よりも私が尊敬する人物は、間違いなくイヴ・サンローランです。性的指向に関係なく、彼の計り知れない才能、美に対する深い理解と唯一無二の解釈に魅了されます。イヴ・サン=ローランのビジュアルとデザインを際立たせているのは、作品の中に彼が吹き込む感受性、儚さ、激しさであり、そのすべてが彼独自の美学を反映しています。彼のデザインプロセスは一種のパフォーマンスアートに似ていて、私は彼の無私な心と、仕事に対する揺るぎない献身的な姿勢に深い感動を覚えました。イヴ・ サンローランはデザイナーであるだけでなく、芸術家でもあり、唯一無二の美的感覚を持つ人でもありました。
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今月はプライド月間ですが、どのように過ごしていますか?
ありのままの自分を祝うことができて、とてもエキサイトしています。ロサンゼルスとニューヨークで開催されるプライドパレードに参加する予定ですが、たくさんの友人に会えるので、一緒に飲んだり踊ったりして最高の時間を過ごしたいと思います。
あなたにとって「Pride」とは?
周りの意見を気にせずに、正直な自分でいることを意味します。
クィアとしての人生経験は、自身のクリエイティブなキャリアにどのような影響を与えていますか?
ゲイの写真家として活動していますが、常に自分のコミュニティからインスピレーションを受けています。ゲイの男性たちのセクシーな真実の姿を撮影するのが好きです。そして近い将来、すべての写真を収めた本を出版できればと願っています。
好きなクィアブランドやデザイナーとその理由を教えてください。
Dion Leeがお気に入りです。彼が創る服は、着るたびにパーティー気分にさせてくれます。
Rick Owensも大好きです。とてもアイコニックな彼が手がける服はエフォートレスでセクシー、そして流れているような感覚が魅力的です。
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今月はプライド月間ですが、どのように過ごしていますか?
プライド月間だけでなく、服や行動、フィーリングで感じながら、毎月私自身の「Pride」を考えています。ロンドンのアンダーグラウンドのナイトライフは、コロナ禍が終了してから賑やかになり、プライド月間中にいくつかのパーティーが開催されます。友だちと一緒に踊って笑いながら、彼らに対する愛情を早く伝えたい気持ちでいっぱいです。
あなたにとって「Pride」とは?
私にとって「Pride」はとても価値のあるものですが、すべての人が幸運に恵まれていないことも理解しています。「Pride」は多くの教訓や自己発見、受け入れの成果であり、そこから抑圧されることが当たり前だったことが変わろうとしています。「Pride」は達成であり、私たちがどれだけ特別であるかを認識するための賞です。「Pride」は自信とコミュニティの絆を感じる場所です。
クィアとしての人生経験は、自身のクリエイティブなキャリアにどのような影響を与えていますか?
私は常に自分のクィアネスを超能力のような、社会の他の人々との違いを示す祝福されるべきベースラインと捉えています。この違いが私の指先に伝わり、多くの場合、何か異なるものを生み出すためのモチベーションとなっています。
自分のクィアネスに対する社会のリアクションを受け入れながら育ったことで、自分のことを恥ずかしいと感じていた部分とバランスを取るための、ある種の必要性が自分の中に刷り込まれました。そして完璧でなければいけないという思いも同時に発達したのです。幸いにも、私はずっと前にその羞恥心から自分を解き放つことができましたが、自分の中に生まれた完璧主義は今も残っています。
そして完璧主義な面は完全かつ永続的な忍耐力として、良くも悪くも、私がイメージするものを実行する方法を見つけることにつながっています。
好きなクィアブランドやデザイナーとその理由を教えてください。
‘Fun’というワードはときに悪い印象を与えることがありますが、私は楽しいことが野暮ったいとか安っぽいとか思いません。楽しさは嬉しい気持ちを生み出してくれるので、楽しませてくれることを私は積極的に探しています。私が‘Fun’だと感じるブランドはCharles Jeffrey’s LOVERBOYです。色、シェープ、テーマを融合したジェフリーの遊び心が大好きです。
“Loverboy”って呼ばれるのも好きです。
もう一人のお気に入りのクィアデザイナーはJACQUEMUSのサイモンです。彼の美学は個人的にも、またブランドを通しても非常によく描かれています。エフォートレスでロマンティック、そしてハッピーでクィアな愛に満ちています。わたしはこの4つの要素が本当に大切で必要だと思っています。
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今月はプライド月間ですが、どのように過ごしていますか?
ちょうど私の故郷であるレユニオン島から戻ってきたところです。島で友人や家族と一緒に、3回目となるプライド・パレードを企画していました。それぞれがプライド月間を祝いながらハッピーに過ごしているのを見て、私も幸せな気持ちになりました。
またベルリンと南仏で夏を過ごす準備をしています。夏のエネルギーは私のカラダとココロにパワーを与えてくれます。
あなたにとって「Pride」とは?
数人の仲間たちと共に闘うためのエネルギー、前進し続ける旅です。そして一人ひとりのストーリーや愛、私自身を幸せにしてくれる小さな物事を考えることでもあります。
「Pride」は一緒にいる、ということです。一緒にいると私たちはより強くなれます。それは何か主観的で普遍的なものです。
クィアとしての人生経験は、自身のクリエイティブなキャリアにどのような影響を与えていますか?
私のキャリアはトランス女性としての私自身の構築と完全にリンクしていて、それは私に生きていることを感じさせ、自信と誇りを生み出してくれます。前向きにチャレンジし続け、私の心をずっと高めてくれるような感覚です。
すばらしい人たちに囲まれて私たちが誰であるのかを一緒に祝えること、そのために私は闘い続けています。
好きなクィアブランドやデザイナーとその理由を教えてください。
ブランドLUAR (ルアール) のRAUL (ラウル) です。彼が描く世界観と美に対する認識は魅力的です。またインスピレーションを与えてくれる人々を私たちに教えてくれるデザイナーたちも好きです.
ファッションを通してより芸術的に、お祭り的感覚で表現し闘い続けたいと思っています。私はとても年上のクィアの人たちに育てられましたが、主にパーティーのようなイベントで自分を表現していました。私にとってコミュニティのウェルビーイングに貢献する包括的なデザイナーたちのために歩くランウェイは、自分の使命を理解している人々が集まる大きなパーティーのようなものだと感じています。
JW Andersonもお気に入りです。彼はストーリの伝え方をきちんとわかっている天才だと思っています。