ニューヨーク発の新進気鋭ブランドInteriorは、LuisaViaRomaに上陸した最新ブランドの一つです。2020年に誕生したInteriorは、長年の親友同士であるJack MinerとLily Miesmeが生んだラブチャイルドです。ブランドはオルタナティブなアプローチからエモーションやエキサイト、ノスタルジアな感情を呼び起こす、唯一無二で先進的な日常着を実現しています。2023プレスプリングコレクションについて語ってくれた、ブランド設立者である2人のインタビューをご覧ください。
2人はどのように出会い、どうして一緒にブランドを立ち上げようと思ったのですか?
中学2年生のとき、私たちは数学の授業で出会いすぐに恋に落ちました。関心事や将来についてお互いに共通することがたくさんあったので、ソウルメイトを見つけたと感じました。それから20年間、私たちは親友です。今はお互いがとても近い存在すぎて、何をどう始めてどう終わるのかを判断し教え合うことが難しい場合があります。2人でビジネスを始めたのは一種の結婚のようなもので、ずっと一緒にいたからこそなし得たことだと思います。
仕事に関しては一緒に何かをしたいという思いがお互いにありましたが、2020年のロックダウン以前に、私たちが描いていたブランドが実際に形になることはありませんでした。コロナ禍というきっかけがブランドを構想し、設立への後押しとなったのです。コロナ禍はそれまでの現実を打ち砕き、着ることにルールなどないということを私たちに気づかせてくれました。コロナ禍が終わると、人々は好きなものをだけを着用してドレスアップしていました。そこに私たちは深く共感を抱いていて、コロナ禍後の人々の衣服に対する感覚が、ブランドの視点と重なり合っていました。
ブランドInteriorのコンセプトを教えてください。
Interiorは特殊な性質を持っています。さまざまな方法で緊張感や知的な目新しい何かを生み出し、慣れ親しんだスタイルに変化を起こすことに焦点を当てています。女性たちが自分自身をはっきりと表現できる明確なワードローブを提案したいと考えています。私たちは独特な雰囲気が漂う、周りとは少し違う衣服を実現していますが、着心地を考え、直感でスタイリングしてもらうためのデザインを落とし込んでいます。Interiorは感情への変換と発見する気持ちを生み出すブランドです。私たちのアイテムは人々が必要とするものではなく、人々が望むものなのです。
Interiorを選ぶ女性たちのイメージは?
Interiorを選ぶ女性たちは他人のためにではなく、自分自身のために衣服を纏います。その日になりたい自分を演出するために服を着るのです。ファッションは楽しむけれどもあまり真剣には考えていなくて、何が何でも完璧な外観を求めるタイプでもありません。Interiorを選ぶ女性たちは自然で親しみやすさがあり、受け入れやすい不完全さを伴っています。
23春夏コレクションのインスピレーションはどこからきましたか?
23春夏コレクションは女性たちの真夏のワードローブというテーマを掲げました.
クリンクル加工を施したトロンプルイユプリントをあしらったTシャツをつくりましたが、コットンを100%使用する代わりに、汗を効率よく発散させるために少量のメリノを混ぜたシルク糸を使用しました。トロンプルイユプリントを施したアイテムでは他にも、分離できるコットンポプリンの裾と袖を備えた小麦カラーのリネン&ビスコーススーツジャケットや、セットアップで着用できるパリッと感のある軽いビスコース&リネンを使用したパンツも実現しました。また鮮やかなコバルトブルーを落とし込んだ、イレギュラーなニット構造が特徴的な柔らかいカシミア&シルクのルーズセーターも制作しました。私たちはイブニングウェアをデザインするのが大好きで、これまでレッドカーペットでも着用してもらえるような衣服も実現しましたが、そのときには前面と背面に深いVラインを施し、全体にラインストーンをあしらったドレスを制作しました。
今回のコレクションは、魅力も溢れ機能性にも優れたアイテムを女性たちのワードローブに生み出すことを目的としています。
今気になっているトレンドはありますか?
普段見えない身体の部分が見え隠れする衣服は魅力的です。私たちは隠すのも露出するのも同じように表現できる衣服をつくりたいと考えています。男性の視線から完全に解放された気持ちで、女性たちが個人のセクシュアリティを主張できるようになってほしいと願っています。