Sara Ricciardi(サラ リッチャルディ)によるインテリアプロジェクト
現在、ルイーザヴィアローマ フィレンツェ本店では幻想的な‘エデンの園’がお楽しみ頂けます。このインテリアプロジェクトを手がけたのはイタリア人の若手デザイナーSara Ricciardi(サラ リッチャルディ)。孔雀や鳥の羽、ヤシの木、清らかな湖のイメージで構成される穏やかで奥行きのある空間のイメージからデザインされたインスタレーションで、ルイーザヴィアローマ限定販売のAttico(アティコ)カプセルコレクションを記念したものです。
リッチャルディが手がけたこの楽園を彩るのはMazzanti(マッツァンティ)協力のもと製作された真鍮製ムーヴメントとフェザーのオブジェ、Ceramica Bardelli(チェラミカ バルデッリ)製の紫色タイルが美しいアーチ、Decogenius(デコンジェニウス)製ボタニカルプリントの壁紙、高級モアレ生地を手がけるフィレンツェのAntico Setificio Fiorentino(アンティーコ セティフィーチョ フィオレンティーノ)とスペイン バレンシアのHoutique(ウティック)がコラボレーションしたソファシリーズ、Bianco Bianchi(ビアンコ ビアンキ)の人工大理石製ミニテーブル、さらにはDuccio Conti Caponi(ドゥーチョ コンティ カポーニ)がルイーザヴィアローマのためにデザインした黄金色のヤシ。
Jonathan Adler(ジョナサン アドラー)による1920年代をイメージしたラウンジチェアが配置された空間にはイギリスのA Modern grand Tour(ア モダン グランド ツアー)製作によるオーストリッチフェザーでできた木のオブジェが華を添えます。インスタレーションの中央にあるのはMarioni(マリオーニ)とのコラボレーションにより製作されたばら色の水が流れる噴水、命と豊穣を象徴したもので、画家ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』へのオマージュが込められています。
Numeroventi Design Residency (住所:Via dei Pandolfini, 20 フィレンツェ)においてもこのエデンを再構成したサラ リッチャルディのサテライトインスタレーションが行われました。
鳥達が癒しをくれる快楽の園。鳥の羽のリビドー、ゆるやかな時の流れ、まさに官能的なこのエデンの園は、自らの身体の喜びを知り尽くした女性へ捧げられた空間。 アティコの新コレクションとフェザーやスパンコールで彩られる魅惑的な女性達を称えたものです。優しく誘惑的ながらもどこか憂いを帯びたこのエデンの園でルイーザヴィアローマは皆様をお出迎えします。
イタリア フィレンツェにあるルイーザヴィアローマ本店でのインスタレーション‘エデン’は
2019年1月7日から5月31日の期間を予定しています。
世界中のあらゆるタイプの「ガーデン」の中から「エデン」を選んだ理由とは?エデンとファッションのつながりとは?
いつも私のプロジェクトはいくつかのキーワードからスタートします。今回着想を得たのはアティコというブランドと鳥のように軽やかで魅惑的でアイロニーを内に秘めたそのカプセルコレクションです。店舗を和やかでエロスを感じさせる園に変えてしまおうと思いました。孔雀や蝶がいて、動きはゆるやかで、ばら色の水や真鍮でできた植物が彩るような場所にね。喜びの園、全ての物事が幸せに満ちていて、楽しい時を過ごせる場所であるエデンがふさわしいと思いました。
このエデンがあなたにとって意味するものとは?
人々がめまぐるしく出入りするファッションの店に、それとは対照をなす、人々がうっとりしてしまうような空間を濃密な色味で描く事に興味をそそられました。今回のエデンでは落ち着いてリラックスした状態に立ち返ることへの喜びを表現しています。
このインスタレーションの注目ポイントは?
フランス風の庭園のようなレイアウトで、右から左へとシンメトリーであることで滑らかに視線が移せるように気を配りました。隙間やヤシの木、マネキンなど全てが通路の中央にある噴水を起点に対称になっています。噴水の水は命と豊穣を象徴していて、画家ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』へのオマージュを込めました。 四箇所から流れ出す水は、エデンの四つの川、チグリス川、ユーフラテス川、ギホン川、ピソン川を象徴しています。
Numeroventi Design Residencyでのサテライトインスタレーションについて教えてください。
Numeroventi(ヌーメロヴェンティ)はルイーザヴィアローマのインスタレーションを手がけた際にフィレンツェで滞在した場所なんです。エネルギー溢れる部屋を見て回ったり、羽根の構成についていろいろ試してみたり、羽根を付けた風車や人工大理石でできた小部屋とか彫刻の設置を行ったりして過ごしました。
建物の広い階段にある智天使の像は私のことを睨んでいた感じがしていたから私はその周りを通路ごとに羽根で飾ってみました。オーストリッチの羽でくすぐって仕返ししてやろうって魂胆の遊び心ですね。
Numeroventiはクリエイティブスタジオであると同時にブティックホテルとアーティストインレジデンスとしての機能も持ちます。クリエイターたちが自らの職業の本質を再発見できるような場所です。地元のアーティストや世界中のアーティスト達、この空間、そしてフィレンツェという街がこの場所を訪れるクリエイターたちを刺激し、ルーティンから抜け出すように促します。ドゥオーモ(大聖堂)のすぐ近く、Via dei Pandolfini 20(ヴィア デイ パンドルフィーニ 20番地)に位置する建物です。
このスタジオのクリエイティブディレクターMartino di Napoli Rampolla(マルティーノ ディ ナポリ ランポッラ)は地元や世界中のアーティストを招き、フィレンツェとその遺産をコンテンポラリーな視点で再解釈するという目的で、各ジャンルの垣根を越えたプロジェクトを推進しています。
今回写真を手がけたMarina Denisova(マリナ デニーソヴァ)はフィレンツェに拠点を置く写真家で、インテリア、ファッション、トラベル、ライフスタイルのジャンルを専門としています。その作風とエレガントさで彼女の作品は世界中から注目を集めています。
Photographer: @marinadenisova @numeroventi
Special thanks to:
Designer @sararicciardi
Numeroventi: www.numeroventi.it
@ceramicabardelli
@besanamoquette
@amoderngrandtour
@jonathanadler
@mazzantipiume
@antico_setificio_fiorentino
Marioni: www.marioni.it
@duccio conti caponi